スナップ写真とは
「スナップ写真(スナップ・ショット)」とは、日常の何気ない風景や景色などを、装飾や下準備なしにありのままに撮影した写真のジャンルを言います。
被写体としての料理や商品などを見栄え良くするために装飾を施すいわゆる「ブツ撮り」や、被写体として人をアサインしてモデルとなってもらう「ポートレート写真」とは対局にあります。
事前準備などなく、ただ自分の目の前にある光景を切り取って撮影するところにスナップ写真の奥深さがあり、難しさがあります。
スナップ写真を撮影する際のポイント
日常風景を切り取る撮影スタイルなので、何も工夫を施さなければただの普通の写真になってしまいます。
スナップ写真を作品たらしめるためには、下記2つの軸のどちらかで工夫が施されていると良いでしょう。
- 何を撮るか(What思考)
- どう撮るか(How思考)
「何を撮るか」では、何を(What)被写体として選ぶかの工夫になります。
被写体それ自体に希少性があったり、独自性があればそれ自体が価値や面白さになり得ます。
日常よく見る風景の中でも、日常あまり遭遇しないものがあまり遭遇しない形で映っていたりすると、それだけで価値になりそうですよね。
例えば路地裏に猫がいるとか。
また「どう撮るか」は、被写体をどのように(How)撮影するかの工夫になります。
被写体それ自体に特にオリジナリティがない時、独自のHow(撮影手法)を見出すことでオリジナリティに繋げることができます。
ありふれている日常の光景を撮影したい際などに便利です。
例えば何気ない木ひとつでも、近くの石のベンチに反射させて写し込むだけでオシャレ感増しますよね。
このようにWhatとHowの思考をめぐらせながら撮り歩いてみると、スナップ撮影はとても楽しく捗るかと思います。
自分なりの「感性」を大切に
スナップ写真は簡単に撮影できますが、その分奥が深く難しいジャンルでもあります。
ただ、自分なりの感性をもって、それに素直に従って撮っていければ、きっと自分らしさの伝わる写真ができ上がるでしょう。
日常の何気ない風景の中でも、何かしら自分なりの楽しさを見出そうと思いを巡らせてみたり、面白いポイントを探すなどしながら歩いてみると良いと思います。
自分なりの感性はそれ自体オリジナリティになるので、ぜひ大切にしながら感じたままに撮ってみましょう。
それでは良いフォトライフをお送りください。
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