いきなりですが、みなさんはどのようにレンズを選んでいますか?
レンズを選ぶ際の1つの重要な判断材料として、「解像度」があるかと思います。
しかし、”解像度”と聞いても実際何のことかよくわからないのではないでしょうか?
今回は、「写真における解像度とは何か」「レンズによって解像度がどのように異なるか」をわかりやすく説明していきます。
目次
解像度とは
解像度とは一言でいうと、いかにシャープに写っているかということです。
よく使われる言葉でいうと画質がいいという表現と似ているかもしれません。
しかし、画質がいいと言っても、単にカメラの画素数が多いこととは違い、写真の細部のディテールまでをもシャープに表現できるかどうかが解像度に関わってきます。
巷では、カメラの画素数ばかりが重要視されがちです。
しかし、レンズの解像度が高くなければそのカメラの性能を十分に発揮できないのです。
初心者の方にとっては、レンズごとにどのように解像度に違いがあるのかはわからないと思います。
レンズごとでどのように解像度の差があるか、カメラの画像数のようにあまり数値化され比較できないのでなかなかその違いを判断するのは難しいかもしれません。
【検証】 SIGMA 16mm F1.4 vs Sony 16mm F2.8
では、レンズによってどのように解像度が変わってくるかを実際に検証したいと思います。
今回用いたレンズは、SIGMA 16mm F1.4 DC DN と Sony SEL16F28 (16mm F2.8)と同じ16mmの焦点距離のレンズです。
開放F値が違うので、どちらもF2.8, ISO100, SS1/1250で設定し、同じ条件で撮影しています。
また、今回使用したカメラはSony a6300です。
場所は新宿の西口で小田急百貨店に向けて撮影してみました。
【検証】 : 全体
まず全体を写した写真です。
左側がSony16mmで右側がSIGMA16mmです。
全体を比べてみても一見そこまで大差はないように見えます。
ところどころズームしながら比較してみましょう。
【検証】 : 中央部分
こちらは中央のビルにかかってるバナーあたりををズームした画像です。


よくみてみると、Sonyのレンズの方は少しぼやっとしていますよね?
ピントがあっていないわけではなく、これが”解像度”による違いです。
どのレンズも基本的に中央の解像度は高く、周辺(写真の外側)に行くにつれて解像度が落ちていきます。
では少し中央から離れてみましょう。
【検証】 : 中央と周辺の間
右下あたりの小田急百貨店の看板のところをズームしてみました。
Sonyのレンズの方では文字がぼやけてしまっていますが、SIGMAは高い解像度をキープしているので文字がくっきり写っています。
今度はさらに写真の端側を見てみましょう。
【検証】 :周辺部分 (左上)
左上の部分をズームしてみました。


Sonyの方はシャープさがだいぶ落ち、ぼやけてしまっています。
一方のSIGMAの方は周辺にも関わらず、ビルのディテールやKIRINの文字がはっきりと写っていますね。
別の場所の周辺の解像度も見てみましょう。
【検証】 :周辺部分 (左下)
左下の信号付近を見ても同じような結果です。


まとめ
検証の結果は以上になりますが、これで解像度とは何か、またどのように違いがあるのかお分かりいただけたかと思います。
解像度が低いとまるでピントがあっていないような写真になり、せっかくのカメラならではの写真が台無しになってしまうのです。
また、全体で見ると大差がないかもしれませんが、撮った写真を後からトリミングしたりするとその違いが顕著に出てきてしまいます。
せっかくカメラで写真を撮るのであれば、高画質で綺麗な写真を撮るためにも解像度の高いレンズを選びましょう。
フォトオタクでは、解像度の高いシグマのレンズをそれぞれのカテゴリーごとに詳しくまとめて紹介していますのでぜひこちらもご覧ください。

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