PanasonicのLUMIX S1 S1Rがついに発売しました。
今回はLマウントアライアンスの発表後第一弾として登場した、LUMIX S1RとS1のスペックを比較しながら紹介し、同時に発表されたレンズについても詳しく紹介していきたいと思います。
目次
Lマウントアライアンス
Lマウントアライアンスでは、Panasonic, SIGMA, Leicaの3社が共通のLマウントというマウントの規格を採用することで、3社のLマウント用カメラ・レンズを自由に組み合わせて使えるというものです。
これによってユーザーの選択肢が広まるとともに、今までにはなかった組み合わせをすることができさらなる表現の可能性が生まれます。
Sonyが独走していたミラーレス市場に、Nikon, Canon, そしてPanasonicとSIGMA,Leicaの3社連合が追走するという、四つ巴のミラーレス戦国時代の幕開けです。
フルサイズミラーレスカメラ LUMIX S1, LUMIX S1R
Panasonicは2台のLマウントのフルサイズミラーレスカメラを発売しました。
LUMIX S1とLUMIX S1Rです。
PanasonicはAPS-Cサイズの製品を作らないとインタビューで言っていたので、LumixSシリーズがハイエンド向けで、Gシリーズがエントリー・ミドル向けとなっていくのでしょうか。
GシリーズのGH-5などは多くのYoutuberやブロガーがその動画性能の高さなどから使っていると思います。
今回発表されたLumix S1, S1R1はどういったスペックで、この2台がどう違うのか説明していきたいと思います。
LUMIX S1 S1Rの外観
LUMIX S1の外観
LUMIX S1Rの外観
外観のデザインを比べてみても、違いは「S1」と「S1R」というロゴくらいのようですね。
LUMIX S1とS1Rのスペック
- Lマウント
- S1R: 4700万画素 S1:2400万画素 のフルフレームのイメージセンサー
- 「ハイレゾリューション」モード:センサーをシフトし8枚の画像を合成し,1億8700万画素(S1R)の画像を取得(S1の場合は9600万画素)
- ボディ内手ブレ補正:5.5段
- Dual I.S. (ボディとレンズの手ブレ補正が連動):6.0段の補正効果
- 常用ISO感度:S1R 最大ISO25,600 / S1 最大ISO51,200
- Venusエンジン搭載:9fpsのバースト撮影 / AF-Cモードで6fpsのバースト撮影が可能
- 「HLGフォト」モード : より人間の視野に近い広ダイナミックレンジの静止画を撮影
この2台の大きな違いはまず、イメージセンサーの違いで、S1Rは47.3MPというに対して、S1は24.2MPのイメージセンサーです。
また、常用ISO感度はS1Rで最大ISO25,600、S1で最大ISO51,200と、S1の方が高感度です。
- DFD(Depth From Defocus)テクノロジー:センサーとレンズが最大480fpsで通信し、0.08秒というAFスピードを実現
- -6EVという低照度に対応
- 瞳AF
- AIによる動物認識:人間、猫、犬、鳥を検出
- 4K60p / 4K50p (最大撮影時間30分)
- 4K30p (無制限)
- FHD180fpsのハイスピード動画
- HDMIで外部記録可
Panasonicだけあってさすがの動画性能ですね。
- ダブルスロット:XQDカードとSDカード(UHS-II対応)各1スロット
- 世界最高解像度のEVF:576万ドット (GH5S,G9:369万ドット)
- 最大120fpsのリフレッシュレート、ラグは0.005秒
- 倍率は0.78倍、0.74倍、0.7倍の間で調節可能
- 3.2インチ、210万ドットの液晶パネル
- 3軸チルト
- カメラ上部にバックライト付き小型パネル
- 防塵防滴仕様
- マグネシウム合金
- -10℃での動作保証
- 40万回のシャッターユニット耐久
Lマウントレンズ ラインナップ
今回Panasonicが発表したレンズは3本です。
LUMIX S PRO 50mm F1.4
- レンズ構成:11群13枚(非球面レンズ2枚、EDレンズ3枚含む)
- 最短撮影距離:0.44m
- 絞り羽根枚数:11枚
- フィルター径:77mm
- サイズ:φ90 x 130 mm
- 重さ:955g
- 防塵・防滴・耐低温-10度
- フォーカスリングを引くことでMFに移行
LUMIX S 24-105mm F4 Macro O.I.S.
- レンズ構成:13群16枚(非球面レンズ2枚、EDレンズ2枚含む)
- 最短撮影距離:0.3m
- 最大撮影倍率:0.5倍
- フィルター径:77mm
- サイズ:φ84 x 118 mm
- 重さ:680g
- Dual I.S. 2対応
- 防塵・防滴・耐低温-10度
- フォーカスリングを引くことでMFに移行
LUMIX S PRO 70-200mm F4 O.I.S.
- レンズ構成:17群23枚(非球面レンズ1枚、EDレンズ3枚含む)
- 最短撮影距離:0.92m
- 絞り羽根枚数:9枚
- フィルター径:77mm
- サイズ:φ84.4 x 179 mm
- 重さ:985g
- Dual I.S. 2対応
- 防塵・防滴・耐低温-10度
- アルカスイス互換の三脚座
また、2020年にはそのレンズラインナップも10本まで拡充させると発表しています。
2019年には、24-70mm F2.8, 70-200mm F2.8, 16-35mm F4に加えて1.4倍,2.0倍のテレコンバーターが発売。
2020年に超望遠レンズ、2本の単焦点レンズ、マクロレンズが発表されるようです。
やはりプロユースのレンズにフォーカスしていますね。
また、LeicaにはすでにLマウントのレンズが8本発売されており、2020年までに18本のレンズが発売されます。
SIGMAは既存のContemporaryライン、Artラインの単焦点レンズのLマウント用レンズ14本が2019年に発売予定。
また、新たなマウントコンバーター、CanonEFマウント→Lマウント、SIGMA SAマウント→Lマウントが発売されました。
これだけを見てもかなりのレンズのラインナップですね。
SIGMAのLマウント専用設計のレンズも楽しみです。
Sony, Canon, Nikonのどのミラーレスカメラよりも、レンズのラインナップスピードの速さと豊富さですね。
価格
LUMIX S1R:約45万円
LUMIX S1R 標準ズームキット(LUMIX S1R +LUMIX S 24-105mm F4 Macro O.I.S.):約56万円
LUMIX S1:約30万5000円
LUMIX S1 標準ズームキット(LUMIX S1 +LUMIX S 24-105mm F4 Macro O.I.S.):約41万円
LUMIX S PRO 50mm F1.4:約25万円
LUMIX S 24-105mm F4 Macro O.I.S.:約14万円
LUMIX S PRO 70-200mm F4 O.I.S.:約18万4000円
まとめ
ついにPanasonicのフルサイズミラーレスカメラの詳細が明らかになりました。
それと同時に価格、またレンズの詳細も発表され、発売が待ち遠しいですね。
同時にLマウント用の新レンズを未発表のSIGMAの動向も気になります。
Lマウントアライアンスからは目が離せません。
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