最近は一眼レフカメラからミラーレス一眼カメラへの流れが早まり、各メーカーからミラーレスカメラが発売されています。
タイトルにもある通り今回は20万円前後で買える各メーカーの最新のおすすめミラーレスカメラを紹介します。
↓こちらにもおすすめのミラーレスカメラをまとめています
おそらくこの記事を読んでいる方は1台目、もしくは2台目のカメラを探しているのではないかと思います。
20万円というと少し高いような気もするかもしれませんが、10万円を超えるiPhoneで綺麗な写真が撮れる今、写真らしい写真を撮るのであれば20万円という値段は妥当かもしれません。
この記事ではオススメポイントを紹介しながら、写真性能、動画性能、機能性/操作性/耐久性、レンズラインナップ、コストパフォーマンスの5つの観点から総合的にオススメな各メーカーのカメラを紹介していきます。
同時にオススメのレンズも記載してありますのでそちらもご覧ください。
どこにポイントを置くかは人それぞれ違うと思いますので、ご参考程度に見ていただければと思います。
Sony a7III
Sony a7IIIの特徴
- 発売日:2018年3月
- マウント:Sony Eマウント
- イメージセンサー:フルサイズ / 約2420万画素
- 画像処理エンジン:BIONZ X
- AF:位相差検出方式:693点 / コントラスト検出方式:425点
- ボディ内手ぶれ補正:5軸5.0段
- 動画:4K30p / FHD60p
- サイズ:幅126.9 x 高さ95.6 x 奥行き73.7mm / 重さ:650g (総重量)
1台目はミラーレスカメラの最先端を行くSonyのa7IIIです。
フルサイズの20万円クラスのミラーレスカメラとしては、現行のミラーレスカメラとして性能と価格面で最も優れているといってもいいでしょう。
画質はこの値段のクラスでは申し分ない高画質。
AFの精度や速度もトップクラスで、瞳AFも備えているので動く被写体や人物の撮影にも最適です。
- Sony公式ページより引用
- Sony公式ページより引用
ボディのサイズはコンパクトで軽量、かつバッテリーの持ちも問題ありません。
ISO感度も常用でISO51200、拡張でISO204800とかなり高感度で、暗いシーンでもノイズが少なく、また動画用のカメラとしても高い性能を発揮します。
レンズラインナップも充実しており、SIGMAやTamronのレンズからも発売されているので、選択肢が多いのが利点です。
SIGMA Sony Eマウント用単焦点レンズ
世界中で売れ続けているのも納得な高性能・高コスパなフルサイズミラーレスカメラです。
オススメユーザー
- 被写体の幅が広く、旅行や風景、子供の写真など様々な場面に対応できるカメラが欲しい人
- a6000シリーズのカメラを持っていてステップアップを考えている人
- 写真と一緒に動画も撮影したい人
- 堅牢性や耐久性よりも軽量かつコンパクトさを重視する人
最新価格:Sony a7III
Sony a7IIIにオススメのレンズ
ズームレンズであれば、Tamronの28-75mm F/2.8 Di III RXDがコスパがよく人気です。
単焦点であれば、こちらの35mmの単焦点レンズがオススメです。
先ほども言った通り、SIGMAの単焦点レンズは性能の高さが人気で、2018年にはSonyEマウント用も発売されました。

性能の高さや、コスパの良さからオススメです。
Sonyから発売されているこちらの24-105mmもコンパクトで使い勝手がよくてオススメです。
Canon EOS R
Canon EOS Rの特徴
- 発売日:2018年10月
- マウント:RFマウント
- イメージセンサー:フルサイズ / 約3030万画素
- 画像処理エンジン:DIGIC 8
- AF:最大5655ポジション (縦65x横87)
- ボディ内手ぶれ補正:なし
- 動画:4K30p / FHD60p
- サイズ:幅135.8 x 高さ98.3 x 奥行き84.4mm / 重さ:660g(総重量)
2018年10月に発売されたばかりのCanonの初のフルサイズミラーレスカメラ。
バリアングルモニタやタッチパネルという操作性や、サブモニターの搭載などユーザーにとって便利な機能もある反面、ボディ内手ぶれ補正がないことや、シングルメディアスロットであることなど、総合的に見てもSonyのa7IIIには及ばないようです。
価格設定などからSonyのa7IIIが競合相手になりますが、性能面での優位性はあまりなく、これから写真を始める方であえてこちらを選ぶ理由はなさそうです。
とはいえ、フルサイズミラーレス初号機なのでこれからが楽しみなところ。
- Canon公式ページより引用
- Canon公式ページより引用
次に発売されるCanonのミラーレスカメラはCanon EOS RPで、さらにエントリー向けのカメラです。

それに加えてレンズラインナップもまだまだマウントアダプターを介してEFマウントのレンズを使うことになりそうなので、なかなかCanonのハイアマチュアやプロは乗り換えなさそうですね。
フルサイズミラーレスカメラが発売してまだ半年程度なので、もう少し様子を見てみるのもいいかもしれません。
オススメユーザー
- Canonユーザーでフルサイズのミラーレスカメラが欲しい人。
- CanonのAPS-CサイズのミラーレスカメラEOS Kiss Mでは物足りない人
最新価格:Canon EOS R
Canon EOS Rにオススメのレンズ
せっかくミラーレスのカメラなので、ミラーレス専用設計(専用設計の方がコンパクトでAFも性能が高い)のレンズを購入したいところです。
もちろんCanonレンズをお持ちの方はアダプターを介して使用することもできます。
Nikon Z6
Nikon Z6の特徴
- 発売日:2018年11月
- マウント:Zマウント
- イメージセンサー:フルサイズ / 約2450万画素
- 画像処理エンジン:EXPEED 6
- AF:位相差検出方式:273点
- ボディ内手ぶれ補正:5軸5.0段
- 動画:4K30p / FHD60p
- サイズ:幅134 x 高さ100.5 x 奥行き67.5mm / 重さ:675g(総重量)
NikonもCanon同様、初のフルサイズのミラーレスカメラを2018年に発売しました。
同時に発表されたZ7はハイアマュアやプロ向けの高画素機で、Z6はミドルクラス向けの中級機として位置付けられています。
ボディサイズはマウント径が大きいのもありSonyのa7IIIより一回り大きくなっています。
瞳AFがないことや測距点の密度などオートフォーカスの性能ではやはりa7IIIが優れています。
動画で外部HDMI出力が4:2:2 10bitに対応していることは、写真に加えて動画も撮影したいという方にはありがたいかもしれません。
- Nikon公式ページより引用
- Nikon公式ページより引用
注意すべきポイントとしてはメモリーカードがXQDカードの1スロットのみという点です。
QXDカードは性能はいいのですが、その種類が限られ、価格もSDカードに比べて高くなります。
本体の価格は発売当初は高いという意見もありましたが、今では2万円以上価格も落ちてきました。
まだまだZマウントレンズのラインナップも少ないですが、Nikonの一眼レフユーザーでアダプターを使用するなどしてミラーレスのカメラに移行する方も多いでしょう。
しかし、これからのNikonのカメラの展開がCanonのようにエントリー向けのカメラをいつ出すか、また、どういったレンズのロードマップかもう少し様子を見た方がいいかもしれません。
今すぐにフルサイズミラーレスカメラが欲しいと言うのであればSonyのa7IIIの方がオススメです。
オススメユーザー
- NikonのAPS-Cサイズの一眼レフユーザーで、フルサイズにステップアップを考えている人
- 写真に加えて動画にも興味もあり、Nikonにのカメラにこだわりのある人
最新価格:Nikon Z6
また、上位機種のNikon Z7はこの価格になります。
Nikon Z6にオススメのレンズ
Nikon Z6もCanon同様に、やはりミラーレス専用設計のZマウントレンズがオススメです。
マウントコンバーターを使用すれば、Fマウントのレンズも使用できます。
Fujifilm X-T3
Fujifilm X-T3の特徴
- 発売日:2018年9月
- マウント:Xマウント
- イメージセンサー:ASP-C / 約2610万画素
- 画像処理エンジン:X-Processor 4
- AF:位相差検出方式:425点 / コントラスト検出方式:425点
- ボディ内手ぶれ補正:なし
- 動画:4K60p, DCI 4K60p / FHD60p
- サイズ:幅132.5 x 高さ92.8 x 奥行き58.8mm / 重さ:539g
続いてはFujifilmのAPS-Cミラーレスカメラ X-T3です。
結論から言いますが、APS-Cサイズのミラーレスカメラではトップクラスのカメラです。

海外でもそのデザインと性能の高さ、レンズラインナップやレンズの性能の高さでも高い評価を得ており、多くのレビューサイトで2018年のベストカメラと称されています。
カメラ全体の細かな性能やスペックはHPや他のサイトを見て頂ければと思いますが、APS-Cのカメラでフルサイズを凌駕するようなスペックです。
- Fujifilm公式ページより引用
- Fujifilm公式ページより引用
その中で1つの大きな特徴はフィルムシミュレーションを備えているという点です。
フィルムを長年作ってきたFujifilmならではの、色調を変えフィルムの色合いを再現するもので、後から色を合わせずにJPEGの撮って出しで”いい感じ“の色を写してくれます。
また、このフィルムシミュレーションは動画にも使用でき、ETERNAと呼ばれるフィルムシミュレーションでは映画のような落ち着いた柔らかい表現を可能にしてくれます。
以下の動画はFujifilm X-T3で撮影されたもので、ところどころでフィルムシミュレーションのETERNAを使用しています。
他のメーカーであれば、APS-Cがエントリークラス、フルサイズがハイアマュアといった位置付けされ、フルサイズにステップアップする際はレンズもAPS-C用、フルサイズで買い替える必要があります。
FujifilmのAPS-Cカメラはプロも使うほどのクオリティで、APS-Cサイズのカメラ・レンズで全てAPS-Cで統一されている(GFXを除く)ので、カメラをステップアップとして買い替える際にもレンズを使い続けることができます。
また、そのレンズのラインナップも豊富でこれからカメラを買う方にも、乗り換える人にも大きなメリットでしょう。
FujifilmはFUJINONレンズとして映画用のレンズを生産しているほど、レンズの性能は高く、そのレンズのクオリティや表現する色は映画業界でも高い評価を得ています。
オススメユーザー
- センサーサイズがAPS-Cで十分で、ワンランク上の写真や動画を撮りたい人
- フィルム調の色が好きな人や色にこだわりたい人
- レトロなデザインが好きな人
最新価格:Fujifilm X-T3
このX-T3の性能でフルサイズだと軽く30万は超えるでしょう。
下位モデルのX-T30の価格はこちら▼
Fujifilm X-T3にオススメのレンズ
Fujifilmのレンズは性能が高くどれもオススメですが、一緒に購入するのであれば以下の3本の単焦点レンズはその写りの綺麗さから特にオススメです。
35mm換算でそれぞれ35mm, 53mm, 85mm となります。
35mm換算や焦点距離についていまいち理解していない方はこちら▼

Panasonic LUMIX GH-5
Panasonic LUMIX GH-5の特徴
- 発売日:2017年3月
- マウント:マイクロフォーサーズマウント
- イメージセンサー:フォーサーズ(4/3型) / 約2033万画素
- 画像処理エンジン:ヴィーナスエンジン
- AF:コントラスト検出方式:225点
- ボディ内手ぶれ補正:5軸5.0段
- 動画:4K60p, DCI 4K60p / FHD60p
- サイズ:幅138.5 x 高さ98.1 x 奥行き87.4mm / 重さ:725g
続いては、PanasonicのLUMIX GH-5です。
このカメラはマイクロフォーサーズのカメラで、APS-Cよりもさらに小さいイメージセンサーを使用しています。
このGH-5は動画性能の高さで知られており、ショートムービーを撮影したり、Youtuberの撮影に頻繁に使われています。
ミラーレスカメラで40K60Pに対応した初めてのカメラとしても有名ですね。
ミラーレスカメラにしては少し大きく重いですが、バリアングルモニターを搭載しており、自撮りする際にも便利ですね。
オートフォーカスも動画撮影時にも、DFDテクノロジー(空間認識技術)により、動体に対しても精度が高く、スピーディーなオートフォーカスが可能です。
動画の性能だけではなく、静止画の性能も十分に備えています。
また、マイクロフォーサーズ規格を採用しているので、OlympusやSIGMAが発売しているレンズも使用できますので、レンズラインナップで困ることはないでしょう。
オススメユーザー
- 写真よりも動画の撮影に力を入れたい人
- Youtuber
最新価格:LUMIX GH-5
動画にさらにこだわりたい、高感度を重視する、などワンランク上を目指すのであればGH-5Sがオススメです。
また、これから購入を考えいてる方は新システムのLマウントのPanasonic LUMIX S1も選択肢になるでしょう。
[cards id=”1771″]LUMIX GH-5にオススメレンズ
35mm換算で50mmになる25mm F1.4のこのレンズは価格もリーズナブルで1本あっても損はしないでしょう。
こちらの標準ズームレンズも多くの人がはじめの1本として購入します。
Olympus OM-D E-M1 Mark II
Olympus OM-D E-M1 Mark IIの特徴
- 発売日:2016年12月
- マウント:マイクフォーサーズマウント
- イメージセンサー:フォーサーズ(4/3型) / 約2037万画素
- 画像処理エンジン:TruePic VIII
- AF:位相差検出方式:121点 / コントラスト検出方式:121点
- ボディ内手ぶれ補正:5軸5.5段
- 動画:4K30p / FHD60p
- サイズ:幅134.1 x 高さ90.9 x 奥行き68.9mm / 重さ:574g
最後はOlympusのマイクロフォーサーズのミラーレスカメラOM-D E-M1 Mark IIです。
最高で60コマ/秒ものの連写性能や、5.5段のボディ内手ぶれ補正(レンズ内手ぶれ補正と合わせると6.5段)、AF機能の種類や性能の高さ、高い防塵防滴性能など、カメラとしては申し分ないほどのスペックです。
風景などを撮る際にはハイレゾショットと呼ばれるセンサーをずらして撮影し、5000万画素相当の写真を生成できます。
- Olympus公式ページより引用
- Olympus公式ページより引用
先ほどのGH-5の時同様に、レンズラインナップが充実しており、選択肢に困るということはありません。
マイクロフォーサーズで動画であればPanasonic, 静止画はOlympusといったイメージを持っている方も多いようです。
また、2019年2月22日には、「OM-D E-M1 Mark II (シルバー)」が全世界限定2000台で発売されます。
オススメユーザー
- 撮影環境が厳しく、堅牢性や耐久性が必要な人
- 静止画で動体の撮影をメインとする人
- Olympusのデザインが好きな人
最新価格:OM-D E-M1 Mark II
最近では、さらに上位機種のOlympus E-M1Xも発表されました。
Olympus OM-D E-M1 MarkII にオススメレンズ
最初の1本としては25mm (35mm換算で50mm)の単焦点レンズがオススメです。
こちらの12-40mm (35mm換算で24-80mm)のレンズも使い勝手がよくこれ1本あればあらゆる被写体に対応できます。
まとめ
今回は20万円前後で購入できる6つのミラーレス一眼カメラをご紹介しました。
これからすぐに購入して写真を始める、もしくは乗り換えるのであれば、Sonyのa7IIIもしくはFujifilmのX-T3がオススメです。
フルサイズのミラーレスを検討している方で、CanonやNikonはこれからな部分が多く、今の段階ではまだ様子を見る方が良いかと思います。
紹介した6つの機種以外にもミラーレスカメラは数多くあるので、ぜひ店頭などでそれぞれのカメラを体験してみてください。
コメントを残す