動画撮影におすすめのレンズと写真撮影におすすめのレンズは違います。
最近はYoutubeやVlogが人気で、動画を自分で制作したい方が多く出てきました。
動画は動画で、写真と異なった設定が必要ですし、使用する機材も変わってくるでしょう。
動画撮影用のレンズを選ぶ際には、下記のような点に頭を悩ませるのではないでしょうか?
- どのようなスペックのレンズを選ぶべきか?
- どのような基準でレンズを選ぶべきか?
今回は、高品質で低価格のシグマのレンズに絞って紹介します。
動画撮影用レンズを選ぶポイントを解説しつつ、動画撮影用のオススメのレンズを紹介していきます。
- 動画撮影用レンズの選び方
- 動画撮影用のおすすめレンズ
目次
動画撮影用レンズ選びのポイント
動画撮影に使用するレンズと写真撮影に使用するレンズを選ぶ際に気にすべきポイントは少し異なります。
項目ごとに選び方をお伝えしますので参考にしてみてください。
焦点距離
カメラによっては4K撮影はAPS-Cサイズにクロップされたりするので、まずはお手持ちのカメラの動画機能をまずはチェックしてみてください。
フルサイズだとそのままの焦点距離ですが、APS-Cサイズでは1.5倍の焦点距離になります。(35mmだと35mm換算で52mmの画角)
参考までにですが、映画業界でスタンダードの焦点距離は40mmと言われています。
動画は基本的に写真よりも横長の16:9のアスペクト比なので、個人的には50mmは少し狭く感じるのでそれよりも画角の広めな35mmや40mmのレンズを好んで使用します。
普段使いとして24mmや28mmなどの広角も使いやすくてオススメです。
F値
続いてF値ですが、明るければ明るいことに越したことはありません。
動画は基本的にシャッタースピードは固定して撮影します。
明るさはF値かISOで調整することになるのですが、夜間や暗所での撮影ではISOを上げすぎるとノイズが発生し綺麗な画になりません。
F値の設定である程度露出を確保できていればノイズも抑えられるので、F値の低いレンズがオススメです。
F値が低いとボケも綺麗に撮影でき、よりシネマチックなカメラならではの動画を撮影することができるでしょう。
このことから単焦点レンズはズームに比べF値が低いのでおすすめです。
私はズームレンズを使用して画角を変えることはほとんどせずに、画質と明るさ優先するために単焦点レンズを使用し、画角を変える場合はレンズを交換することが多いです。
もちろん荷物が制限されている場合や、その場その場で頻繁に画角を変える必要がある場合はズームレンズが有力な選択肢でしょう。
解像度
最近は4K動画を撮影できるカメラも増えてきましたが、そうなると大事なのはレンズの”解像度“です。
いくら4Kで撮影しようとレンズの解像度が低ければ意味がありません。
解像度はなかなか店頭や商品説明に書いてないので判断が難しいですが、Lenstipなどの海外のレビューサイトではレンズごとに解像度など性能を調査しています。
このサイトでは解像度が高いと評判のSIGMAのレンズを、それぞれのレンズの解像度などが海外レビューサイトにどう評価されているか説明してますので、気になったレンズがあればぜひご覧ください。
AF-Cの性能(オートフォーカス使用して動画を撮影する場合)
もしコンティニュアスAF(AF-C)という、被写体にピントを合わせ続けるフォーカスモードを使用して撮影する場合は、AF-Cの性能も要チェックです。
よくYoutubeに検証動画や比較動画がアップされているので、「〇〇〇〇〇(レンズ名) Autofocus」などで検索してみてください。
実際に動画でAFの動きを見るとそのレンズの性能がわかりやすいと思います。
ちなみにですが、シネレンズ(映画用のレンズ)は全てマニュアルフォーカスです。
オートフォーカスは使わずに全て人がピントを手動で合わせます。
どの撮影方法をとるかは人それぞれですので、自分の用途にあったポイントでレンズを選んでみてください。
動画撮影におすすめのレンズ5選
動画撮影におすすめのレンズの紹介です。
今回は高品質で低価格のシグマ(SIGMA)に絞って紹介しています。
どのレンズもおすすめですので、詳細情報が気になる方はAmazonや楽天、もしくはレンズ1本1本を詳細に紹介している記事のリンクも貼っていありますので、そちらもご覧ください。
SIGMA 35mm F1.4 DG HSM
- フルサイズ用
- キャノン/ニコン/ソニーEマウント
言わずと知れたシグマの名レンズ SIGMA 35mm F1.4 DG HSM。
写真用のレンズとしても人気なこのレンズは、焦点距離とF値、そしてその解像度の高さから動画用レンズとしても素晴らしいパフォーマンスを発揮します。
フルサイズ用の標準で使うレンズで迷っている方は、このレンズは間違いない安心・安定のレンズでオススメです。
価格:SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

SIGMA 40mm F1.4 DG HSM
- フルサイズ用
- キャノン/ニコン/ソニーEマウント
続いては2018年に発売されたSIGMA 40mm F1.4 DG HSMです。
こちらはワンランク上のクオリティを目指したい方にオススメです。
映画業界では40mmが標準の焦点距離と説明しましたが、シグマはそのスタンダードなレンズを映画業界で通用する最高性能を追求し、映画用に設計しました。

SIGMA 40mm T1.5
その後シネレンズとして設計したものを、性能(中身)をそのままに外側を写真用に再設計して発売しました。
つまり、映画業界でも使用されるハイクオリティのレンズで、動画にも最適なレンズとなっています。
大きさや重さは少々ありますが、それと引き換えにもたらされた高い解像度と徹底された収差によって、本物の描写を見せてくれることでしょう。
価格:SIGMA 40mm F1.4 DG HSM

SIGMA 28mm F1.4 DG HSM
- フルサイズ用
- キャノン/ニコン/ソニーEマウント
こちらは2019に発売されたSIGMA 28mm F1.4 DG HSMです。
28mmというとあまり馴染みがないかもしれませんが、iPhoneの写真モードの画角と同じで、普段から見慣れている構図で撮影しやすいでしょう。
最新の設計・仕様なので、解像度が高くAFなどの性能も問題ありません。
詳細や作例が気になる方はぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
価格:SIGMA 28mm F1.4 DG HSM

シグマ 28mm F1.4 DG HSM Art キヤノンEF用
SIGMAのArtラインのF1.4, F1.8の単焦点レンズはどれもシネレンズとしても発売されていて、映像制作にオススメなのでぜひチェックしてみてください。

SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM
- APS-C用
- キャノン/ニコン/シグママウント
続いてご紹介するのはSIGMA 18-35mm F1.8 DC HSMです。
こちらのレンズも先ほど紹介した単焦点レンズ同様にシネレンズとしても再設計され発売されています。

SIGMA 18-35mm T2
F1.8のズームレンズということで、実際にこのレンズは海外で多くの映像クリエイターがこぞって使用されており、非常に動画撮影に人気のレンズです。
APS-Cのレンズですが、フルサイズのカメラでクロップして使う人やもかなりいます。
Youtubeなどでも多くの方が使用した作品やレビューがアップされているので参考にして見てください。
価格:SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM

SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM
- APS-C用
- キャノン/ニコン/シグママウント
最後に紹介するのはSIGMA 50-100mm F1.8 DC HSMです。
このレンズのシネレンズバージョンは、先ほどの18-35mmと一緒にズームレンズセットで発売されているようです。
写真用のレンズとしては珍しい焦点距離のレンズですが、その性能はピカイチでこの2本のレンズがあれば、(途中35-50mmが抜けますが)18mmから100mm、35mm換算で27mm-150mmをF1.8でカバーすることができ、多くのシーンに対応できると思います。
価格:SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM

動画撮影におすすめのSIGMA(シグマ)のレンズまとめ
動画用レンズを選ぶポイント、動画用のオススメのレンズについて紹介しました。
動画は写真の世界とはまるで違い、使う機能や機材、設定も違います。
カメラも写真に特化したものもあれば、動画向けのものもあります。

最近は動画用のスタビライザーも豊富に発売されており、動画クリエイターの環境もかなり整っているように思います。

様々な要素を総合的に見て、シーンや使うカメラなどご自身に合ったレンズを探してみてください。
他にも様々なカテゴリー毎にまとめたシグマのレンズを紹介してますのでこちらも参考にしてみてください。

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