カメラの機材の一つとして、フィルターというものがあります。
フィルターはレンズに装着して使用しますが、用途・効果は主に2つに分けることができます。
- 写真の写り方(色彩や明るさ)に効果を加える
- レンズを保護する
レンズフィルターの種類
ここではメジャーなものとしてNDフィルター、PLフィルター、保護フィルターについて順番に説明しますが、NDフィルターとPLフィルターが前者にあたり、保護フィルターが後者にあたります。
ここで紹介する3つのフィルターについて、目的別・シーン別で分けるとこのように分けられます。
それぞれがどのような効果を持っているのか作例とともに見ていきましょう。
「この撮影にはこのフィルター」といった撮影ごとの適切なフィルターがわかる
その他のおすすめアイテムは以下の記事にまとめてありますので、ぜひ参考にしてみてください。
NDフィルター
光の量を抑えたい時、NDフィルターがあると便利です。
色彩などその他の要素に影響することなく、光量だけを軽減することができます。
利用シーンとしては川や海の撮影時に活躍することが多く、下記のような活用例があります。
明るさをほぼ保ったままシャッタースピードを遅くして撮影できます。
シャッタースピードは以下の記事で解説しています
基本的には海や川などの水の流れをサラーっとした、絹糸のようなテイストで写すためにはシャッタースピードを遅くする必要があります。
シャッタースピードを遅くすると光も多く取り込むようになってしまうので、明るさが邪魔になってしまうことが多いですが、NDフィルターを使えばシャッタースピードを遅くしても光量を抑えることができます。
下の写真でも、NDフィルターが活躍しています。
NDフィルターにはND2、4、8…などレベルが分かれており、それぞれ光量を1/2、1/4、1/8…に減少させることができます。
海や川を撮りたい場合はぜひチェックしてください。
しょーきち
▼アダプター
▼フィルター (角型/ND64)
PL(偏光)フィルター
NDフィルターは光の量を軽減するものでしたね。
PLフィルターでは何ができるのでしょうか?
PLフィルターでできることは下記の2つです。
- 反射除去効果
- 色彩コントラスト効果
反射除去効果では、水面やガラスの反射を軽減して、人やものが写り込みにくくします。
また色彩コントラスト効果では、空気中のホコリやチリなどによって乱反射する光を軽減し、本来の色彩を忠実に再現しやすくします。
例えば日中に写真を撮る際、太陽の光や、光の乱反射によって青空が白っぽく写ってしまうことが起こりがちですが、そういった時にPLフィルターを使用すると色彩コントラスト効果が働き、青色と白色のコントラストが際立つようになります。
fotootakuがPLフィルターを使用して撮影した作例はこちらです。左右で比較してみてください。


このように、自然光が多い日中の撮影ではPLフィルターを1つ持っておけば、簡単に綺麗な青空が撮影できます。
また水面を撮影する時も、PLフィルターを使えば水面下で泳ぐ魚たちを写すことも簡単になります。
fotootakuが使用しているおすすめのフィルターも紹介致しますので、ぜひチェックしてみてください。
保護フィルター・プロテクター
最後に、レンズを保護する目的で使う保護フィルターやプロテクターの紹介をします。
カメラは非常に精密な機器です。レンズも非常にデリケートな機材ですので、レンズをお持ちの方は必須で装着しておくことを推奨します。
- 衝撃・圧力
- キズ
- 指紋
- 紫外線
- 水しぶき
安いものから高いものまでありますが、安いものだと装着してからカメラ本体の性能があまり担保されないケースもあるので、できるだけ面反射率の低いものを購入しましょう。
まとめ
撮影の用途・目的によってフィルターを使い分けましょう。
フィルターを購入される時は、レンズの口径のサイズに注意してください。
また、カメラを購入したら持っておくべき必須アイテム、持っておくと良いアイテムについては下記の2つの記事で紹介していますので、そちらも併せてご覧ください。

それでは楽しいフォトライフをお送りください。
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