いきなりですが、みなさんはレタッチをしたことはありますか?
しょーきち
もしレタッチをほとんどしたことのない方であれば、次のような疑問を持っているかもしれません。
- 写真のどこをどういじればいいの?
- レタッチ時のポイントはなに?
- そもそもレタッチってなに?
こういった疑問を持つのはごく当たり前のことです。
レタッチのテクニックは、挙げ始めたらキリがないほど無数に存在します。
しかし、それら全てを網羅していなければ完璧なレタッチができないというわけではもちろんありません。
そもそもレタッチとは何でしょうか?
レタッチとは、イメージセンサーで捉えた生(=raw)のデータに息を吹き込んで、自分の描いた通りのイメージに繋げる作業です。
テクニックはあくまでもテクニックであり、100人いれば100通りのレタッチがあればいいでしょう。
ただし、共通して知っておいた方がいいポイントはいくつかありますので、今回は基本的なレタッチのコツを2つ紹介したいと思います。
- レタッチをこれからはじめてみようと思っている人
- レタッチをしているが上手くいかずに悩んでいる人
レタッチの前に完成系を思い描こう

設計図を持つ
レタッチにおいてなによりも重要なのポイントは、自分の中で写真の完成型をイメージした設計図を描くことです。
写真の完成系がハッキリとイメージできていないとレタッチはまずうまくいきません。
自分がその写真で何を主役にしているか、どこを目立たせたいか、何か伝えたいメッセージがあるとすればそれは何なのか。
その辺りをあらかじめ明確にしておくことで、レタッチはうまくいくでしょう。
人間の思考を考慮してレタッチをしよう

人間の思考を考慮する
人間の思考を考慮してレタッチをすることはあまり語られませんが、とても重要なポイントであります。
なぜなら、綺麗な写真・良い写真と判断するのは人間の脳だからです。
人間の考え方や思考の傾向などを無視してレタッチをすると、その写真を見る人に大きな違和感を覚えることになるでしょう。
若干難しいことを言っているように聞こえますが、概念自体は非常に簡単です。
例えば、人は水平であることに安定感を感じますが、斜めには不安定感を覚えます。
また、明るい部分は注目されやすいけれど、暗い部分にはあまり注意が向きません。
そのような人間の意識は少し考えてみれば簡単にわかることな気もします。
しかし、写真においてそのような意識を全くと言っていいほど無視してしまっている人が非常に多いのが現実です。
人間の思考をレタッチに落とし込むと、きちんと水平になるように写真を修正したり、目立たせたい部分を明るく補正するなど、人間に伝わりやすい写真にすることができるでしょう。
具体例を挙げてみます。

白駒池で撮影した森林(レタッチ前)
こちらの写真は長野県の白駒池で撮影した森林の写真です。
木と木の間から木漏れ日が差し込んでいるのですが、上の写真だとそれがあまり伝わっていません。
そして下の写真が明暗差を意識してレタッチしたものになります。

白駒池で撮影した森林(レタッチ後)
全体的に若干暗くはなりましたが、「木漏れ日」という主題がより一層伝わりやすくなったのではないでしょうか。
このように、人間の考え方や物の捉え方の特性を考慮してレタッチをすれば、自分の伝えたい内容をより明確に伝えることができるようになります。
まとめ
今回はレタッチの基本的なポイント2点を紹介しました。
- 自分なりのイメージ(=設計図)を持つこと
- 人間の考え方・思考の特性を考慮すること
冒頭でも述べましたが、レタッチとは、データに息を吹き込んで、自分の描いた通りのイメージに繋げる作業のことです。
まずは自分がどのような写真に仕上げたいかをおおまかにイメージし、人間の思考や物の捉え方を意識してレタッチをしましょう。
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