カメラ初心者の方であれば、どうしたらプロみたいに綺麗な写真が撮れるのか常に悩んでいることと思います。
しょーきち
写真を撮る上で抑えておくべき基本的なポイントの1つに、「ボケを作る」というものがあります。
ボケを作ることは、勝手さえわかれば非常に簡単に実践できますし、これさえきちんと抑えておけば雰囲気のある写真を簡単に撮れるようになります。
そこで今回は、簡単にボケを作れる4つのコツをご紹介します。
初心者の方でも実践できる内容になっていますので、ぜひ実践してみてください。
1. F値(絞り値)を小さくする
F値というと、「レンズの明るさを示す指標」というのが一番よく使われる説明になるかと思います。
F値が小さいほどレンズは明るく(レンズを通る光の量が多く)なるため、シャッター速度を速くしても明るさを保って撮影することができます。
ところが、F値で調節できる要素はもう1つあります。
それは「被写界深度」と呼ばれるものです。
被写界深度は定義が深く、説明しだすと非常に長くなってしまうのでここでは割愛しますが、要は被写界深度が浅くなればなるほど被写体の背景がボケやすくなります。
逆に被写界深度が深ければ深いほど、被写体の背景はボケなくなり、全体にピントが合った写真になります。
つまり、ボケを作るためには、被写界深度を浅くする必要があります。
被写界深度を調節するために用いる指標が、F値です。
F値には小さい値で1.4から大きい値で13など範囲は広いですが、F値を小さい値にすると、被写界深度は浅くなり、背景をボケやすくできます。
以下、F値のバランシングについて整理していますのでご確認ください。
- 小さい→明るい/被写界深度浅い(背景がぼけやすくなる)
- 大きい→暗い/被写界深度深い(ピントの合う範囲が広くなる)
2.焦点距離の長いレンズを使う
望遠レンズは被写界深度が浅くなりやすいので、焦点距離の長いレンズ(105mmや135mm)を使うことでも背景がボケやすくなります。
もちろん焦点距離の長いレンズを持っていない方もいらっしゃると思いますので、そういった方はF値で調整するようにしましょう。
3. 被写体に近づいて撮る
写真は構造上、被写体に近づけば近づくほど背景がボケるようになっています。
逆に被写体から遠のけば遠のくほど背景はボケなくなります。
被写体にできるだけ近づいて、それだけにピントを合わせることで背景がボケます。
ただ注意が必要なのは、近づき過ぎないことです。
だいたい50cm前後が限度と言われています。
レンズの性能によって左右しますが、近づき過ぎてしまうとピントを合わせられなくなってしまいます。
「最短撮影距離」といいますが、ある程度距離の限度を保ちつつ、距離を調節しながら撮影しましょう。
4. 被写体と背景の距離を離す
「3. 被写体に近づいて撮る」で説明した内容に通ずるところですが、被写体と背景の距離を離すということも重要です。
こちら忘れがちなポイントではありますが、被写体から見て背景が遠ければ遠いほどボカしやすくなるので、意識しましょう。
このような感じになります。
単焦点で撮ったものになるのでズームはしていませんが、これまで述べてきたポイントを意識して撮影しています。
上記を意識するだけで簡単に雰囲気のある写真を撮ることができます。
まとめ
以上、誰でもすぐに実践できる「ボケを簡単に作れる4つのコツ」を紹介しました。
今から実践できる簡単なコツなので、ぜひ雰囲気ある写真をどんどん撮っていってください。
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