いまや誰もが動画を制作して発信できる時代。
動画投稿・動画視聴のプラットフォームというと誰もがYouTubeを真っ先に思い浮かべるでしょう。
一方でその他SNSの存在も無視できません。
Instagram、Twitterを初めとする各種SNSにおいてもユーザーの動画視聴の機会は右肩上がりに増えています。
ところがそういった手軽に利用できるSNSではユーザーの可処分時間は少ない傾向にあるため、長尺動画よりも短尺動画の方が適していると言えます。
數十分・数時間規模の長尺の動画は、インスタやツイッターにはあまり向いていないのです。
何かを発信する際はそのプラットフォームのユーザー特性にコンテンツの特徴を合わせることが重要です。
というわけでここでは、短尺動画(15秒〜30秒尺を想定しています)の中で、短編のストーリーを成立させるためのポイントを4つ紹介致します。
メッセージを1つに絞り込む
動画を制作したいと思い立った時、おそらく伝えたいメッセージは1つに限らずあるでしょう。
ところが短尺の動画ではメッセージは1つ伝えきるのが限界でしょう。
あまり詰め込みすぎると、全く意味が通らず支離滅裂な動画になってしまいます。
ブランドメッセージを伝えたい場合を例にすると、下記が考えるべきポイントになります。
- そのブランドのユニークな部分は何か
- そのメッセージによってユーザーの何が解決されるか
上記を優先的に落とし込むとその後のBGM選定やカラーリングなどの詳細の詰め込みがスムーズに進みます。
時間配分を決める
構造を決めることは長尺動画の制作においても重要です。
時間的な制約がある短尺では、なおさら堅持する必要があります。
ストーリーテリングの構造は、下記3つのファクターで構成されます。
【ストーリーテリングの3つのファクター】
①セットアップ(登場人物・設定の共有)
②対峙(課題との対峙・課題の明確化)
③解決策(課題の克服・課題の解決)
15秒動画の場合、母数の尺がそもそも短いため配分する際は一旦5秒ずつに配分して、5秒の枠にそれぞれのパートをはめ込むようにしましょう。
共感を誘うための工夫を付け加える
「共感」は発信者と視聴者を繋ぐ仲介役を担います。
映像によって視聴者に持たせたい感情を定め、それを掻き立たせる工夫を施しましょう。
共感させる上では「自分ゴト化」させることが重要になってきます。
よりスペシフィックなストーリー展開にすることで共感の度合いや精度は高まるでしょう。
視聴者に共感させることで発信者のメッセージに親近感を持ってもらい、より記憶に残ったり、腑に落としたりしてもらいやすくなります。
無音声に対応する
2016年の調査によると、Facebookユーザーの85%が動画を無音声で視聴しているとのことです。
その他の各種SNSの間でも同じ傾向が見られており、これはフィードの特性上の原因が考えられます。
SNSはタイムラインをスクロールしたりする仕様になっているものが多いため、わざわざスクロールする指は一時的に止めるものの、それをクリックして音声ありで再生するまでには至らないユーザーが多いのです。
もしどうしても音声ありの動画を制作したい場合(登場人物はセリフを発する場合など)、字幕を入れましょう。
その場合、字幕はなるべく文章量をコンパクトにするように意識しましょう。
短尺のコンテンツに情報量を詰め込みすぎると、ユーザーに刺さりにくくなります。
投稿先のSNSに最適化する
投稿先のSNSによって、動画のフォーマットや構成を最適化するのも重要なポイントの1つです。
例えばTwitterやFacebookの場合、ヨコ型(アスペクト比16:9)の動画が多いです。
対してタテ型(アスペクト比9:16)の動画も投稿できるメジャーなSNSとして、InstagramのStories面があります。
(IGTVも可能ですが、 長尺動画向けのプラットフォームなので短尺向きではなさそうです。)
また各種SNSによって投稿可能な上限秒数が違ったりもするので、投稿の規定を理解しておくのも最適化において重要です。
まとめ
さて、ここまでポイントをまとめておきましょう。
①コアメッセージを1つ決める
②時間配分の枠を定める
③共感を誘うための工夫を忘れずに
④無音声に対応する
⑤投稿先のSNSに最適化する
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