今回紹介するのはAPS-C用のズームレンズSIGMA 18-35mm F1.8 DC HCM。
とーます君
そうです。ズームレンズながらズーム全域でF1.8という単焦点レンズ並みの性能を備えています。
史上最高性能APS-Cレンズ
最高の光学性能をもつレンズがラインナップされているArtラインから発売されているレンズの1つで、APS-Cサイズ用のレンズでは現在このレンズよりも性能がいいレンズは他にはありません。
この他にはどこにもないハイスペックレンズについて、なぜこのレンズが人気でオススメできるのか、徹底的に紹介していきます。
ASP-Cのカメラのみならず、フルサイズ・マイクロフォーサーズのカメラをお持ちの方も必見です。
- 18-35mm(35mm換算で28-54mm)の焦点距離
- ズームレンズながらF1.8の明るさ
- キレッキレの解像度
- 映画レベルの動画性能
- 圧倒的コストパフォーマンス
目次
18-35mmという焦点距離
18-35mmをAPS-Cサイズのセンサーのカメラにつけると35mm換算で28mm-54mmの焦点距離となります。
28mmというとiPhone8やiPhoneXの標準の画角と同じなので想像しやすいと思います。
望遠側の54mmですが、iPhone8やiPhone10のズームで2倍にする(“1x”をタップ)すると約56mmになるので、そのくらいの画角だとイメージできる思います。
確かに広域をカバーしていて一見便利そうに感じますが、広域をカバーすればするほど、F値の明るさや解像度という面で劣化していきます。
また、広域するがゆえに構図がうまく定まらず、思うように撮ることができません。
特に写真を始めたばかりは、調整する要素をなるべく減らして、カメラ側の設定や構図に集中したほうが上達への近道となるでしょう。
その点18-35mm(換算28-54mm)は普段見ている景色の前後をカバーしているので慣れやすいですし、焦点距離の感覚も身につくと思います。
18-35mm(35mm換算で28-54mm)の焦点距離は、日常で使ったり見たりする画角をカバーしていて使いやすく、初心者の人にもおすすめ。
F1.8という明るさ
Canon、Nikon、SonyからもF1.8のようなハイスペックのAPS-C用ズームレンズは発売されていません。
単焦点レンズは「ボケやすい」「明るいので暗いところでもうまく撮れる」などと聞いたことがあるかと思います。
例えば、Canonが発売しているAPS-C用の標準域の単焦点レンズは、 EF-S 24mm F2.8 STMとEF-S 35mm F2.8 マクロ IS STMです。
一方Nikonはというと、AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gが現行の唯一のレンズになります。
最後にSonyの単焦点レンズを見てみます。
ラインナップは豊富で、標準域ではSonnar T* E 24mm F1.8 ZA、E 30mm F3.5 Macro、E 35mm F1.8 OSSなどがあります。
これら他のメーカーの単焦点レンズを見ておわかりかと思いますが、F値やラインナップからしてSIGMA 18-35mm F1.8 DC HSMは18mm, 24mm, 35mmという焦点距離の単焦点レンズ3つ分をF1.8でカバーしています。
大事なことなのでもう一度言います。「単焦点レンズ3つ分です。」
カメラをはじめて、幾つもレンズを買う余裕などないと思いますし、持ち運びやレンズの取り替えはなかなか手間がかかります。
SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSMは、1本のレンズでこの明るさ(F値の低さ)と焦点距離で、星空の写真から風景、ポートレート、街中のスナップまでありとあらゆるシーンに対応できるのです。
他のメーカーの18mm, 24mm, 35mmという焦点距離の単焦点レンズ3つ分を全域F1.8の1本のレンズでカバー。
キレッキレの解像度
単焦点レンズ3本分が1つのレンズになっているとお話ししましたが、「でも単焦点レンズの方が解像度がよく綺麗な写真が撮れるんじゃないの?」と考える方ももちろんいるかと思います。
1つの焦点距離での精度を上げればいいので、一般的には単焦点レンズの方がズームレンズよりも性能が高く、F値も低く明るいレンズを作ることができます。
今回はDXOMARKのテスト結果をもとにCanon,Nikon,Sonyなどから発売されている近い焦点距離のズームレンズの解像度を比較してみました。
比較: vs Canon
今回はAPS-C用のズームレンズ、EF-S17-55mm F2.8 IS USMとEF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USMとを比較します。

(DXOMORAKより引用)
着目するところはDXOMRAK Scoreという総合評価の点数と、Sharpness(解像度)の点数です。
このCanonのレンズとの比較では解像度(Sharpness), 総合評価ともに他の2本よりも優れているという結果になっています。
もちろん焦点距離はそこまで長くありませんが、18-35mm (換算28-54mm)もあれば十分色んな被写体に対応できますし、F1.8という点は他のレンズに比べ圧倒的なメリットでしょう。
比較: vs Nikon
Nikonとの比較では、AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRとAF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR を比較対象にしてみます。

(DXOMORAKより引用)
今回の検証結果でもやはりNikonのAPS-Cレンズよりも解像度、総合評価で勝り、倍近い点数となりました。
比較: vs Sony
最後にSonyのEマウント用のAPS-Cレンズと比較します。
SIGMA 18-35mm F1.8 DG HSMにはEマウント用レンズがないので、Canonマウントのものとを比べます。
Sonyのミラーレスカメラには、シグマのマウントコンバーターMC-11を装着することで利用できます。
比較条件をできるだけ近いものにするため、カメラはSonyα6000と性能が近いEOS Kiss X8iを使用します。
まずはこちらのEマウント用のズームレンズ、Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSSとE PZ 18-105mm F4 G OSSとの比較です。

(DXOMORAKより引用)
比較した2本よりも解像度、総合評価で優れているのが見てとれます。
さらに今回は以下のE 20mm F2.8、Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA、E 35mm F1.8 OSSの3本のSonyの単焦点レンズの解像度、総合評価も見てみたいと思います。

(DXOMORAKより引用)
やはり単焦点レンズとなると性能はズームレンズよりもよくなりますが、それでも先ほど見たSIGMA 18-35mm F1.8 DC HSMの解像度、総合評価には及びません。
もっと言えば1本のレンズで数本の単焦点レンズ以上の性能を備えているのでレンズ交換の手間などありませんし、それでいて複数の焦点距離を単焦点レンズ以上のクオリティーで楽しむことができるのです。
解像度をはじめとする性能が他の単焦点レンズよりも優れていて、まさに単焦点レンズ3本以上のハイスペック。
映画レベルの動画性能
このハイスペックなレンズが活躍するのは写真だけではありません。
実はこのレンズは光学性能(中身)をそのままにSIGMAのシネレンズ(映画用のレンズ)にもなっています。
つまり、映画級のクオリティの映像がこのレンズで撮影できるというわけです。
数々の映画やドラマの撮影に使用されていて、数十万円から数百万以上する映画用のレンズと同じものを使用することができます。
実際に海外では動画クリエイターの多くの人がこのレンズを使用し、動画を撮影しています。
APS-Cサイズのカメラのみならず、フルサイズ用のカメラやマイクロフォーサーズのカメラにこのレンズを装着して撮影している人も多くいます。
動画機材セット例 : SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM
SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM × Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K (マイクロフォーサーズ)
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Blackmagic Pocket Cinema Camera 4Kとの組み合わせでは、マウントアダプターが必要です。
SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM × Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K (Super35mm)
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最近発売されたBlackmagic Pocket Cinema Camera 6KはCanon EFマウントなのでアダプターなしで装着可能です。
SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM × RED Dragon 5K DSMC2 (Super35mm)
SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM × Sony α6500 (APS-C)
キャンプ動画などで有名なビートないとーさんが、Sonyのα6500のカメラに装着した映像を公開していらっしゃいます。
動画クリエイターの方はマストで持っていたい一本です。
あらゆる現場で様々なカメラとすでに使用されているほど映像製作に最適なレンズ。
レビュー:SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM
最後の5つ目のオススメの理由の前に、実際にこのレンズを使用した作例と口コミを紹介させていただきます。
レビュー / 口コミ:SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM
描写はズーム全域で変化も少なく、絞り開放から切味があり、ボケ味も優しく、メーカーサイトの単焦点に匹敵する描写というのも十分うなずける印象でした。複数の単焦点レンズを持ち歩いたり交換するのが難しい場合など、実力を発揮する場面が多いレンズといえます。
良い点: F1.8一定で非常に明るい、開放から素晴らしい光学性能、静かで高速なAF、重すぎずしっかりとした造り、USBドックと最適化ソフトが使用可能。
悪い点: ズーム域が狭い、最適な結果を得るにはAFの調整(マイクロアジャスト)が必要、AFの調整(マイクロアジャスト)をしても状況が変わるとAFが一貫しない、標準ズームとしては大きい。
シグマ18-35mm F1.8 はどの絞り値でも開放でさえも衝撃的なほどシャープなレンズだ。像面も素晴らしく平坦で、色収差や歪曲、周辺光量落ちもよく補正されており、APS-Cユーザーのアップグレード用として何の問題もない。その上、このレンズの造りは素晴らしいクオリティだ。価格も非常に安く、このレンズは間違いなくシグマのトップセラーになるだろう。
- F1.8の優しいボケ
- 静かで速いAF
- サイズがやや大きい
- ズーム域が狭い
- AFがやや不安定
作例:SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM
Instagramのハッシュタグをたどって、SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSMの作例を紹介します。
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最強のコストパフォーマンス
最後の5つ目のオススメの理由はそのコストパフォーマンスの高さ。
APS-C用のレンズとしては少々高いようにも思えるかもしれませんが、APS-C用のズームレンズでF1.8というレンズはまずありません。
また、単焦点をこれから買おうとしている方は、その値段に少しプラスするだけで広い焦点距離を単焦点のクオリティーでカバーできます。
はじめの1本のレンズとして、ステップアップのレンズとしてもベストな1本です。
また、Sonyのα7シリーズやα6000シリーズのカメラにもマウントコンバーターMC-11を装着することでこのレンズを使用できます。
純正の単焦点レンズよりも優れた性能でありながらリーズナブルな価格。
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まとめ
カメラを始めたばかりの初心者の方には少し手の届きにくい価格ではあるかと思いますが、初めの一本としては絶対に後悔しないレンズです。
オールラウンダーで様々な状況でも撮影でき、かつ通しでF1.8、画質もトップクラスということを考えれば、コストパフォーマンスははっきり言って最強です。
- これからカメラを始める人
- レンズキットのレンズでは物足らない人
- ワンランク上のクオリティを求める人
- 動画クリエイターを目指している人
ぜひこのレンズで今までとは違う写真の楽しみ方を体感してみてください!
史上最高性能APS-Cレンズ


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